蒼風閑語

ll_bluewind_llのひねもすのたりのたり

音楽

サンダー・ロード

きのう6月13日は私の誕生日だったので、恒例により「大切な曲」を1曲御紹介しておく事に致しましょう。ブルース・スプリングスティーン1986年のライヴ・アルバム『ライヴ/1975−85』のオープニング・ナンバーです。 "Thunder Road" The screen…

夏のそよ風に乗って

6月です。 雨に降り込められたり夏の予行演習の様に蒸し暑くなったりする季節。こんな曲でも聴きながらココロに暫し清涼感を・・・ジュゼッペ・ヴェルディが書き上げた最後の歌劇『ファルスタッフ』の第3幕から、ナンネッタのアリア「夏のそよ風に乗って」…

ホワイトフィッシュ

イエスのクリス・スクワイアが病を得てツアーから離脱・・・という残念なニュースに接しました。 バンドの公式サイトによると、クリスが罹患したのは急性骨髄性の白血病である「赤白血病」という病で、今後はアリゾナ州フェニックスにある病院で長期の加療を…

虹をつかもう

久しぶりに名前を拝見したと思ったら訃報・・・という最近多くなって来たパターン。ベーシストのクレイグ・グルーバー氏が去る5日、前立腺癌により63歳という若さで亡くなられた模様です。 追悼の意を込めて、同氏が公式に遺した演奏としては最も有名なも…

皐月の朔日

今日から5月・・・「皐月」です。 明日から5連休もしくは明後日から4連休という方も、はたまた暦とは関係なく仕事や勉学に精を出される方も、こんな曲で今月をスタートしてみては如何でしょう。 いや、別段5月に関係のある曲という訳じゃないのですけれ…

ナチュラル・ウーマン

今読んでいる『キャロル・キング自伝』(河出書房新社)がちょうど1971年の『つづれおり』レコーディングの辺りに差し掛かっているので、そのアルバムのラスト・ナンバーを紹介しておきましょう・・・皆さんご存知ですよね? "(You Make Me Feel Like) A…

ホールド・オン

今日の東京、日中の最高気温は7.2℃、最低気温は2.4℃・・・「春は名のみの」と唱えるのも馬鹿馬鹿しくなる位の寒さでした。 こんな日は春を思わせる優しいメロディと軽快なリズムでひとときの現実逃避を! "Hold On" Deep down in the dead of the nigh…

桜と越天楽

帰宅途中に路傍の桜を眺めながら歩いていると、頭の中にボンヤリと浮かんで来たのは有名な「越天楽」のフレーズ。 出典が同じなのでいつの間にか脳内再生は今様の「黒田節」に変わってしまい、帰宅するまでずっと「♪酒は呑め呑め」が頭の中でグルグル。 こう…

ウィズ・ザ・ビートルズ

花冷えと呼ぶにはちょっと度が過ぎる「寒の戻り」に肩を竦(すく)めながら、帰宅途中に馴染みの中古盤屋さんへ立ち寄りました。 月末が近いせいもあってか昨日今日と「全品10%オフ」のセールを実施中。訪れた時刻がだいぶん遅かったので、今夜はロックの…

ブルー・ヴァレンタイン

ヴァレンタインズ・デイです。今日とてもシアワセだった人にも、それほどでもなかった人にも・・・今年はこんな曲を贈ってみたいと思います。 "Blue Valentines" She sends me blue valentines all the way from philadelphia to mark the anniversary of so…

ウィズ・ア・リトル・ヘルプ

クリスマス・イヴです。昨夜のニュースを耳にしてこのナンバーが脳裏をよぎり、その瞬間に決まりました。今年はこの曲を皆様に・・・Merry Christmas ! "With a Little Help from My Friends" What would you think if I sang out of tune, Would you stand …

オー・マイ・ラヴ

12月8日です。今年もジョン・レノンにちなんだ曲を御紹介しておきましょう。 アルバム『イマジン』に収録されているとても美しく、そして個人的にも思い出が詰まった大切なナンバーです。 "Oh My Love" Oh my love for the first time in my life My eyes…

トリロジー

雨がすっかり上がった夕方の遅い時間になってから、散歩がてら神保町まで足を延ばしました。 古書店街は概ね店仕舞いしていたので、少し遅くまで開けているお店を冷やかしておいてから裏通りにある小さな中古盤屋さんへ向かいます。 お店に到着してみると、…

前奏曲と愛の死

ワーグナーの楽劇『トリスタンとイゾルデ』は、思い立って余程の決心でもしない限り全曲を「通し」で聴くのはなかなか大変です。 この大作を最初から最後まで聴き通すのは、まぁせいぜいが奮発して全曲版の CD なり DVD なりを新しく購入した時くらいのもの…

チックが来た夜

長く聴き続けているアルバムの一つに、チック・コリア1972年の作品『リターン・トゥ・フォーエヴァー』(ECM)があります。 チックが全編に渡って奏でるエレクトリック・ピアノの音色が「冷たい魅力」に溢れ清涼感一杯なので、特に夏の暑い盛りに耳を傾…

アズ・ユー・セッド

昨夜ベーシストのジャック・ブルースの訃報に接しました。 先だって新しいアルバムを発表して今後の活動が更に期待されていただけに、とても残念なニュースでした。謹んで御冥福をお祈りしたいと思います。 ではここに改めて追悼の意を表し、クリーム時代の…

高円寺「円盤」にて

きのう(26日)高円寺「円盤」で行われたライヴに行ってきました。 テルミン&ギターの菊池誠氏とテルミン奏者の児嶋佐織さんによるユニット andmo' と、コーラスを主体にしたサイケデリック風ポップ・バンド、ペガサスとのコラボレート・ギグ。 前半に演奏…

グレープフルーツ・ムーン

昨日の東京は生憎の空模様で「中秋の名月」を眺める眼福は叶いませんでしたが、今夜はキレイに晴れ上がって見事な「スーパー・ムーン」を愉しむ事が出来ました。 そこで今夜は、月にちなんだ素敵な曲を御紹介しておく事にしましょう。トム・ウェイツ1973年の…

長月の朔日

いっときは結構しっかりと降っていた雨が少し落ち着いた頃に帰宅して、やれやれとポストの中を覗いてみると薄っぺらい荷物が一つ。 何じゃらほいと取り出してみれば米国からのメール便。どうやら半月ばかり前に注文しておいたCDが到着した様です。 早速開封…

紙ジャケ仕様のリマスター盤

三連休最終日の今日は、隣町の中古盤屋さんまでお散歩がてらにテクテク。 昨日の夕方から夜にかけての激しい雷雨で空気が入れ替わったのか、比較的空気が乾いておりサラリとした感触。気持ちの良い風が吹いて歩くには最適です。 隣町の駅からほど近いお店に…

マゼール氏のこと

一昨日、指揮者ロリン・マゼール氏の訃報に接しました。 彼が才能に溢れた偉大なマエストロであった事に異論の余地は無いでしょう。とにかく明晰でダイナミクスをハッキリと付ける音作りは、誰にも受け入れられ易いものだったのではないでしょうか。 個人的…

ブルースの「ウォー」

ブルース・スプリングスティーン&E.ストリート・バンドによる大作ライヴ・アルバム『Live/1975−85』から、エドウィン・スターの「ウォー」の前説(まえせつ)にあたるMC部分を御紹介しておきましょう。 When we grew up in the 60's, we grew up with…

コレクター盤

今日は久しぶりに神保町のロック専門の中古盤屋さんへ足を向けてみました。 店内に入ってみれば、折しも月末最後の金曜土曜のみ実施している「オール200円引きセール」の真っ最中でした。 たとえ200円といえどもせっかく値引いて下さっているお店の心意気に…

音楽で虹の架け橋を

紀尾井ホールで開催された、音楽交流NPOクウォーター・グッド・オフィス主催の今回が第26回目となるチャリティ・コンサートに足を運びました。 公演に冠されたタイトルは『音楽で虹の架け橋を...中欧の調べに抱かれ、想いよ届け』という、かなりロマンティ…

スローバラード

しばらく前に偶然 YouTube で映像を見付け、それからというものずっとこの曲を頭の中で反芻し、リズム・パターンをなぞっています。 初めてこの曲を聴いたのは確かまだ中学生だった頃。メロディの美しさとエンディングのサックス・ソロの素晴らしさに圧倒さ…

ライヴ・イマジン 28

前回のこの欄でお伝えしていた通り、昨日24日にすみだトリフォニー小ホールで開催された「Live Imagine 28」という演奏会を観に行って来ました。 最初に主催者の方から短い挨拶があって、モーツァルトとストラヴィンスキーという組み合せについてのコメント…

室内楽の午後

えぇと、ちょっとおさらいを・・・。 モーツァルト:「弦楽五重奏曲ト短調 KV516」 歌曲「夕べの想い KV523」 歌劇「魔笛 KV620」よりパミーナのアリア ストラヴィンスキー:「春の祭典」ピアノ連弾版 前プロの編成は、フルート+オーボエ+ファゴット+ヴァ…

Still...you turn me on

独自のデザイン・センスで映画界や音楽界に多大な影響を及ぼした芸術家、H.R.ギーガー氏の訃報に接しました。 御冥福をお祈りすると共に哀悼の意を込めて、同氏がアートワークを担当した Emerson, Lake & Palmer の "Brain Salad Surgery" を眺めつつ、収録…

オーチャードでロックを

今日は古い友人に誘われて、渋谷のオーチャードホールで行われた Char のライヴを観てきました。 これは今回が第2回目となる “Jazz Week Tokyo 2014” の2日目にあたるプログラム。恥ずかしながらこのフェスティヴァルについては全く知らなかったのですが、…

唯一無二の・・・

今日はジョン・コルトレーン(Ts.)とジョニー・ハートマン(Vo.)がインパルス・レーベルに残した1963年の録音から「マイ・ワン・アンド・オンリー・ラヴ」を御紹介しておきましょう。ジョンとジョニーの他に参加しているのはもちろんマッコイ・タイナー(Pf…