蒼風閑語

ll_bluewind_llのひねもすのたりのたり

空梅雨

今日は終日の曇天模様でしたが、水源地の水瓶を満たす程の纏まった雨とはならず、小雨が降ったり止んだりの一日でした。

ニュース番組の気象情報等では、昨日辺りから「今年は空梅雨かも知れない」との声がちらほら聞こえ始めています。空梅雨空梅雨・・・と早速気象庁監修の『予報作業指針 予報用語』を開いてみると、解説用語として「梅雨期間に雨の日が非常に少なく、降水量も少ない場合をいう」とやや素っ気無い記述。

う~んイマイチ、と思いつつ何冊かの文献を当たってみましたが、どれも似たり寄ったりの簡素な語釈です。その中でも比較的しっかり目に解説してあったのは『気象科学事典』(東京書籍)でした。

【からつゆ】 空梅雨

梅雨の期間の降水量が少ないこと。西日本や東日本の梅雨の期間の降水量は、年降水量の3分の1あるいは4分の1にも相当する。ところが年によっては、梅雨入りしても梅雨前線の活動が不活発で、降水量が非常に少ないことがあり、このような梅雨を空梅雨という。空梅雨の後は、盛夏期に入っての水不足が問題となる。 (後略)

へぇぇと思わず膝を叩きたくなる様なカンジではありませんが、何事に依らず何かが「起こらないでいる」事を面白くお伝えするのは、なかなか至難の技ではある・・・という事でしょうか。