蒼風閑語

ll_bluewind_llのひねもすのたりのたり

ブックフェスティバル’09

まるでピカピカと輝いている様な秋晴れの空の下、今年で第19回目になるという“神保町ブックフェスティバル”に出掛けました。

お昼過ぎに現地に到着すると、メイン会場である「すずらん通り」には既に黒山の人だかり。早速お目当ての出版社のブースを順番に覗いて行く事に。

例年だと“チョイ傷・汚れもの”、いわゆる「汚損本」が定価の半額程度で並べられる事が多いのですが、今年は小間の尺も出品アイテムもグッと絞り込んでその分価格を最初から低く設定している所が多かった様です。

ビックリしたのは中央公論新社のブースで“自然選書”が何冊か、オール200円の均一価格で出品されていた事。古書店だとどれも大抵は1000円以上、モノによっては3000円以上で売られていたりする人気シリーズ。

そこで同選書からずっと読みたかった小田稔氏の『X線天文学』と、隣に並んでいた“中公新書”から同氏の『宇宙の探究』、それに山内恭彦氏の『現代科学と人間』を選ぶことに。3冊で600円です。

裳華房のブースでは佐武一郎氏の『線型代数学』(数学選書1)がカバーなしの裸本ながら激安の500円。東京大学出版会では竹内清秀・近藤純正両氏による共著『地表に近い大気』(大気科学講座1)が函入美品で1500円。

大分カバンが重くなって来たなぁと思いながらその足で、こちらは先週の火曜日から開催中の“神田古本まつり”の会場へ。靖国通り沿いの歩道にビッシリと並べられている古書の山を、人の波に揉まれながら見てまわります。

危うく見落としそうになりながらも『地球システム科学』(岩波講座地球惑星科学2)を馴染みの古書店の書架で発見。これは状態は並品ながらカバー付で1500円。安いです。

最後にアルゼンチンの風土を紹介したペーパーバックの洋書を200円で。これに美味しい淹れ立てコーヒーの代金を加えて、ちょうど予算の5000円以内に収める事が出来ました。

本好きの寂しいフトコロを応援し、普段はなかなか手が出ない高価な本をグッと身近なものにしてくれる年に一度の本当にありがたいイベント。今年もヤッパリ“掘り出し物満載”だったのでした。