蒼風閑語

ll_bluewind_llのひねもすのたりのたり

秋の気まぐれライヴ

昨日馴染みの中古雑貨屋さんで、恒例のインストア・ライヴがありました。

今回はお店にピアノが導入されてから初の開催ということで、“よく鳴る”と評判の年代もののアップライト・ピアノが大活躍する構成。

まず最初が音大生によるピアノの弾き語りで、御自身でピアノ・アレンジしたジャパニーズ・ポップスに幾つかのオリジナル曲を取り混ぜて。若者らしい清々しく素直な演奏が印象的です。

その音大生を教えているピアノ教師とブルーズ・ギタリスト兼シンガーによるインターミッション風の演奏を間に挟んで、続いては実力派のピアニストと女性シンガーによる強力ユニットが登場。これはセンスといいテクニックといい、ちょっと“腰を抜かす”程のカッコ良さでした。

そして今度は先程のユニットのピアニストと、もう一人のブルーズ・ギタリストによるインプロヴィゼーション風の小品の後、今日の「トリ」としてラテン・アメリカのポップスなどを聞かせる、ピアノとギターのご夫婦と女性ヴォーカルからなるグループが登場。こちらは奥様の弾かれる“しっかりとツボを押さえた”ピアノと、スウィンギーでパワフルなヴォーカルが素敵でした。

どの出演者も熱のこもった好感の持てる演奏を繰り広げていたのですが、トリのグループで、明らかに度を過ぎて飲酒したうえ更にステージ上でも呑みながらプレイするという「不遜の極み」を見せ付けられる場面があったのが、少しばかり残念な事ではありました。

聴衆が入場料をキチンと支払っている「興行」で、しかも多少腕が立つとはいえ「アマチュア」の分際でありながら、あからさまに“酔っ払った状態”で演奏を披露するなど、全くもってのほか」なのです。これほど主催者および聴衆をバカにした態度はありません。

こんなただ一点の「キズ」はありましたが、それでもヤッパリ大いに楽しめた“御近所イヴェント”だったのでした。次の開催が今から楽しみです。