蒼風閑語

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地球システム科学

先月末神田古本まつりの折に買い求めておいた、“岩波講座地球惑星科学”の第2巻『地球システム科学』を読了しました。

第1巻の『地球惑星科学入門』を読み終えた時、シリーズ中で「入門編」として位置付けられている本書と第3巻の『地球環境論』を併せた3冊については、是非とも通読しておきたいと思っていたのです。

そしてひとたび読み始めるとその面白さにすっかり憑りつかれてしまって、それこそ“アッという間”に読み上げてしまいました。さすがに編集部から「本講座の核心をなすテーマを扱った重要な巻」とコメントが出されていただけの事はあります。

全体の構成は、第1章「地球システム科学とは」、第2章「地球システムにおける物質循環」、第3章「地球システムにおける対流とエネルギーの流れ」、第4章「気候システム」、第5章「生態システム」、第6章「地球システムの安定性」という流れ。

どの章を取っても読み応え充分の面白さでしたが、中でも吉田茂生氏の筆に依る第3章、住明正氏が執筆された第4章、和田英太郎・大河内直彦両氏による第5章は、内容・筆致共に「秀逸」と言って良いものであったと思います。

引き続いては間を置かず、第3巻の『地球環境論』に取り掛かる予定です。

地球システム科学 (新装版 地球惑星科学 2)

地球システム科学 (新装版 地球惑星科学 2)