蒼風閑語

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師走の講演会

小春日和に恵まれ好スタートした「師走の朔日」の昨日、東京国際フォーラムホールB5で開催された講演会に出席しました。

名目は“ナショナル・ジオグラフィック日本版創刊15周年記念”という事で、この雑誌の英語版編集長であり写真家でもあるクリス・ジョンズ氏による、本邦初の講演です。

昨年同誌に掲載された「野生ゴリラ」についての記事に関連したヴィデオ映像とスライドを使ってのお話は迫力に満ちて判り易く且つ説得力に溢れ、文字通り“聴き応え充分”と呼ぶに相応しいものでした。

こういった講演会やシンポジウムに出席してお話を聴かせて頂くたびに感じるのは、海外から来られた講演者の方々の圧倒的な“話し、伝え、理解して貰う事に対する情熱の強さ”みたいなものです。

とにかくシッカリと話さなければ相手には伝わらないのだし、伝わったところで理解して貰えないのであればそもそも話す意味が無い、といった認識が日本の話し手に比べて“桁違いに強い”感じがします。

これは学術書などを読んでいても常々感じている事なのですが、海外の著者による所謂「入門書」の類いなどは、本当にこれでもか!という位徹底的に解説が「懇切」です。

シッカリ丁寧に書かないと内容は理解されないのだし、理解して貰えないのであればそもそも本を書いた意味が無い・・・と、恐らくは同種の“強い意思”が働いているのではないでしょうか。

そんな訳でその夜帰宅してからは、届いたばかりのナショナル・ジオグラフィック誌12月号に、殊更ジックリと目を通していたのでした。