縁あって・・・
この土日はピリッとした好天に恵まれた「冬の良き日」となりましたが、昨日は予定通り神保町で“コンパクトな漢和字典”を物色していました。
まずは大型新刊書店へ出向いて辞書コーナーを検分。気になったものには目を通して、まずはレイアウトのとり方や活字の大きさ、色遣いや図版の多寡といった“ページ全体から受ける印象”をチェック。
続いては実際にいくつかの字を引いて項目や用例を見比べてみたり、どの辞書にも結構膨大な量が付されている「附録」の記載内容を比較してみたり。
購入候補におおよその目論見が付いたら今度は古書店街に繰り出して、辞書類を多く扱っていそうなお店を中心にお目当ての字典を探索です。
何軒かを回って価格と状態とを比較吟味して最終的に選んだのは、愛用の『漢和大字典』をベースに新たな情報を付加してサイズはコンパクトにしたという、『漢字源 改訂第四版』（学習研究社）でした。
他の字典は残念ながら回ったお店で見つからなかったか、見つかっても価格やらコンディションやらが「ピッタリ」とは行かなかった訳で、この辺りが“本と人との出逢い”の微妙なところです。
たまたま何軒目かに訪ねたお店に、ちょうど最新版の『改訂第四版』がとても良いコンディションで、しかも予想していたよりも安価に出ていた・・・と、こう言ってしまうと何だか身もフタも無い感じですが、恐らく一期一会の「縁」とはこうしたものなのでしょう。
明日からは『文明論之概略』がまたグッと身近なものになりそうです。
