今年最初の1冊
昨日までに比べると今日はグッと雲が多めの空模様。その分空気には多少なりともシットリ感があった様な気のする一日でした。
街へ出てみると今日が初売りというお店もチラホラあって、買い物に出歩く人の姿が少しだけ増えて来た風でもあります。
何だか今回の年末年始は“週中(なか)から週アタマ”といった感じで、友人・知人のお休みもそのほとんどが始まりも終わりもバラバラ。
街の風景も“ある日を境に一斉に”ではなく、今週前半の内に“ワラワラと緩やかに”元の状態へと戻って行くのかも知れません。
それでもまだシッカリお正月特有の静けさの残る中をそぞろ歩くと、目に留まるのはヤッパリ古書店。入り込んで店主と新年の挨拶を交わしたついでに井上靖の選集を。今年最初の1冊は立派な装丁が施された歴史文学全集の端本です。
収録されているのは「風林火山」「淀どの日記」「後白河院」という3つの作品。ストーリーの面白さもさる事ながら、井上氏の作品は文章としても朗読した時の響きにおいても“日本語の美しさ”を堪能するにはうってつけの素材です。
他には吉川英治や海音寺潮五郎や永井路子などを収めた巻もあったので、もし売れずに残っていれば追って少しずつ読んでみる事にしましょう。