ジン・チ ライヴ!
実は日曜日に少しばかり大掛かりな部屋の整理を敢行して、これまで本の山の中に埋もれてしまっていたCDラックを発掘したのです。
それと共にオーディオ・セット本体についても少し配置転換をして、お陰でいろんな事がスムーズに行える様になりました。何より死蔵していたCDを再び耳にする事が出来るのは大いなるシアワセです。
そんな中からここ数日よく聴いているのが、2003年にリリースされたセッション・ユニット Jing Chi のライヴ・アルバム。
メンバーはベースが Jimmy Haslip、ギターに Robben Ford、そしてドラムズには Vinnie Colaiuta という一種のスーパー・ユニットで、本作にはキーボードの Otmaro Ruiz と1曲のみでサックスを披露している Marc Russo のお2人がゲスト参加しています。
本来はトリオ編成のバンドでありながら、Haslip をして「彼がいてくれるならこのバンドを4人編成にしちゃってもいいや」とまで言わしめた、Otmaro Ruiz のキーボード・プレイが大きくフィーチャーされている作品でもあります。
これだけ腕利きのメンツが揃っていながら、収録されているナンバーは一聴するとむしろアンサンブル重視で淡々と繰り広げられている感じなのですが、じゃあ一度コピーでも・・・というハナシになると恐ろしく難渋しそうな曲ばかりです。
本当の腕利きが高い次元でバランスを取りながら自由にセッションを楽しむと、結局はこういう形にならざるを得ないのだという、ある種「お手本」の様な作品と言えるのかも知れません。
まぁプレイヤーにとって“耳に栄養タップリ”の高カロリーCDである事は間違いなさそうです。