蒼風閑語

ll_bluewind_llのひねもすのたりのたり

弥生の朔日

昨日の東京地方はこの時期にしては結構な降雪&積雪で、交通機関を始めとして各方面に大きな影響を与えました。

明けて今日「弥生の朔日」の東京地方は、気温が昨日に比べるとグンと上がって日中の最高気温は12.4℃まで上昇。

実際にはこれでちょうど“平年並み”という事なのですが、昨日の最高気温が僅か5.4℃だったので体感的には充分「ポカポカ」でした。

しかしここまで気温が上がってしまうと、雪の痕跡が消え去るのもまぁ早いこと早いこと。今日午後の早い時間には日陰のところ以外はもうすっかり元の状態に。

そして再び陽が落ちると空にはまるで蒲鉾の様な上弦の月。お月様がその右半身だけの姿をクッキリと浮かび上がらせていました。

まだ残っている雪が街灯の光で僅かに白く光っているのと好対照で、これはこれでなかなかに趣きのある風情を醸しています。

今夜が上弦という事は満月になるのは来週の8日木曜。カレンダーを確認してみると当日は旧暦の2月16日となっていましたから、もし晴れていれば観られるのは「十六夜(いざよい)の月」となります。

・・・それにしても改めて考えてみれば、残雪で月見の出来る弥生の朔日というのも、ここ東京にあっては得難いこと。

昨日は色々と大変なこともありましたけれども、何れにせよ滅多にないレアな経験が出来たのはまず間違いのないところです。