蒼風閑語

ll_bluewind_llのひねもすのたりのたり

復刊新書・文庫

昨日に続いて今日もとても暖かな一日でした。日中の最高気温は15.7℃まで上がって、どうやら3月下旬から4月上旬並みと桜が咲く頃の陽気だった様です。

当然ながらこんな日にはフラフラと寄り道をしたくなるのが常。コートから解放された軽装で夕方の神保町をお散歩です。

とはいっても閉店までの小1時間のことですから古書店に関しては均一台をザッと眺めたら終わり。手ぶらで帰るのも寂しいので大型の新刊書店まで足を延ばして文庫・新書のフロアをウロウロ。

しばらく売り場を眺めていると、長らく品切れになっていた古い新書が復刊されているのを見つけました。彌永昌吉氏の『数の体系』(岩波新書)上下巻です。

上巻から下巻の出版までにかなりのタイムラグがあった様で、上巻が1972年の刊行で青版、下巻の方が1978年の発刊で黄版という変則的な構成になっています。

ようやく気軽に読める様になった名著を手に文庫のコーナーにも目を遣ると、こちらではポアンカレ著/河野伊三郎氏の訳による『科学と仮説』(岩波文庫)が復刊されているのを発見。

そんな訳で今夜は新書2点と文庫1点、併せて3冊の新刊書籍を持ち帰る事になりました。まぁ新刊とはいっても彌永氏の著作が2冊とも70年代、ポアンカレに至っては初版が1938年で現行版に改版されたのが1959年と、実に半世紀以上も前に刊行されたもの。

チラチラと目次を眺めてみたただけでも読み応えの大きさがアリアリと感じられる、古き良き時代に作られた“ホネのある”新書・文庫との出逢いです。

数の体系 上 (岩波新書 青版 815)

数の体系 上 (岩波新書 青版 815)

 
数の体系 下 (岩波新書 黄版 43)

数の体系 下 (岩波新書 黄版 43)

 
科学と仮説 (岩波文庫)

科学と仮説 (岩波文庫)