蒼風閑語

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Twitter使いこなし術

10日ばかり前に近所の古書店で買い求めていた、根岸智幸氏2010年の著作『Twitter使いこなし術 ― パワーユーザー100人の「技」を公開』(アスキー新書)を読了しました。

昨年の10月にツイッターを始めて何となく思いついた事をブツブツやっていたのですが、10ヶ月近く続けてみた上での感想は、「何だか面白いんだか面白く無いんだかよく判らない」というものでした。

もちろん書く事と読む事自体は大好きなので愉しく利用しているつもりだったのですけれども、何というか・・・最大140字という実に中途半端な長さの「文章の断片」を大量に読み書きするのに段々辟易してくる、と言えば近い感じでしょうか。

しかも流れて来るツイートの数は日に日に膨大になってとても全ては捌き切れない、一体どうすればもっと上手く活用出来るのかなぁと考えていたところへ本書の背表紙が目に入ったのでした。

・・・さて本書についてですが、まずツイッターというモノが備えている基本的な機能や用語がある程度までキチンと判ったのが一番の収穫でした。それから「リスト」の活用と「ツイッター・クライアント」導入の提案も有用だったと思います。

それから「いま起きていることが、どんどん流れこむタイムラインを読み流していく感覚は、とてもテレビ的だ」という件(くだり)などは、ツイッターについてのある種本質的な部分をよく言い表しているのではないでしょうか。

ただ、これはあくまで「面白さ」の質にもよるのでしょうけれども、著者が「いくらでもいる」と仰られる「無名でも面白いツイートをする人」を見付け出すのは、実際にはなかなか容易ではない・・・という気もしています。

ともあれ、ツイッターというメディアを利用するうえで最低限必要であろうと思われる知識がとてもコンパクトに解説されており、手引書として非常に良く出来た一冊ではないかと思います。

Twitter使いこなし術 パワーユーザー100人の「技」を公開 (アスキー新書)

Twitter使いこなし術 パワーユーザー100人の「技」を公開 (アスキー新書)