オーチャードでロックを
今日は古い友人に誘われて、渋谷のオーチャードホールで行われた Char のライヴを観てきました。
これは今回が第2回目となる “Jazz Week Tokyo 2014” の2日目にあたるプログラム。恥ずかしながらこのフェスティヴァルについては全く知らなかったのですが、どうやら「1アーティスト/1ショウ」という形式がウリになっているイヴェントの様です。
昨年のデータは不明なのですが、今年の出演者リストを見るとなかなか豪華なラインナップになっています。ここに書き写しておきますので御興味を持たれた方は当日券なりを当たってみて下さいませ。
・4月3日(木) cure jazz reunion UA ✕ 菊地成孔
・4月4日(金) エレクトリックギターの夕べ Char
・4月5日(土) A.C.ジョビンに捧ぐ リー・リトナー&デイヴ・グルーシン “ブラジル・プロジェクト”
・4月6日(日) My Way 綾戸智恵 with 前田憲男スペシャル・ビッグバンド
・4月14日(月)、15日(火) 80th Anniversary Concert ウェイン・ショーター・カルテット
・・・さて、Char です。全体は大きく2部構成で前半がアンプラグド・セット、後半がプラグド・セットという判り易さ。メンバーはドラムズに古田たかし、ベースに澤田浩史の両氏を迎えたトリオ編成でした。
演奏でジャズ的なフレーバーを感じさせたのは前半のみで、後半はおよそ衒いとも気負いとも無縁な掛け値なしに純粋なロック・ショウ。しかも新旧の代表曲をバランスよく配置したまるで Char からジャズ界へ向けての「挨拶状」の様な内容で、まぁ圧倒的なカッコ良さ。
それに何と言ってもやっぱり惚れ惚れしてしまったのはドラマー古田たかし氏のプレイ。特にリムをフルに噛ませた時のスネア・サウンドのインパクトたるや絶大で、これはちょっと病み付きになりそうな位に気持ちの良い音でした。
いや、やはり年季の入ったプレイヤーの奏でる音には説得力と深みがあります。これは洋の東西や音楽のジャンルを問わない真理ですね。本当に。