蒼風閑語

ll_bluewind_llのひねもすのたりのたり

思わぬ出逢い

今日は帰宅中に途中下車して隣町の “チェーンストア系新古書店” に立ち寄っていました。

久々に面白そうな新書か文庫でも・・・と思っての寄り道だったのですが、このカテゴリーでは食指の動くものが見付からず所在なくフロア内をブラブラ。

この手のお店ではまず見る事の無い「サイエンス」の札が掛かったコーナーにふと目を遣ると、恐ろしく場違いな佇まいで何故か吉岡書店の物理学叢書が1点。

へえぇ・・・と思い手に取って眺めていると、その数冊脇にはどことなく見慣れた風情の青い背表紙のハードカバーが1冊。ん?これは・・・。

新刊で出た時に読みたいなぁと思っていたのにその後すっかり失念してしまっていた、ブライアン・ヘイズ著/冨永星氏の訳による2010年の作品『ベッドルームで群論を』(みすず書房)です。

見ればコンディションも悪くないし定価のほぼ半額程で値が付けられていますから、まぁそこそこ安い。じゃあ今日はこれを、とレジに向かいかけたところで見切り商品の棚を発見。ざっと眺め渡していると新しいシェルスクリプトのコマンド・ブックが200円で。

"sh" やら "bash" やら、今はまだ全く手の出せない領域ですが、コマンドラインの学習を続けていれば早晩行き当る部分ではありますから、こちらもついでに買い求めておく事にしました。

それにしても楽しみなのはヘイズ本の方。著者は『サイエンティフィック・アメリカン』誌の編集に長く携わっておられたそうなので、本質的な部分を巧みに踏まえた科学・数学エッセイは自家薬篭中のものなのでしょう。

・・・読み終えたらこの欄でまたお知らせしますね。

ベッドルームで群論を――数学的思考の愉しみ方

ベッドルームで群論を――数学的思考の愉しみ方