音楽で虹の架け橋を
紀尾井ホールで開催された、音楽交流NPOクウォーター・グッド・オフィス主催の今回が第26回目となるチャリティ・コンサートに足を運びました。
公演に冠されたタイトルは『音楽で虹の架け橋を...中欧の調べに抱かれ、想いよ届け』という、かなりロマンティックなもの。
チャリティでこのタイトル・・・と来れば、とかく通俗名曲ばかりを羅列してみたり、日本の歌謡曲の管弦楽や室内楽向けアレンジ作品などを並べたりしたものなんじゃないかと邪推しがちです。
ところが今回のこの公演は選曲のセンスが素晴らしかった。予め発表されていたプログラムを目にした時点で「これは・・・」と思っていましたが、今日実際に耳にしてみるとその選曲の妙に完全に「やられた!」となりました。
・・・では参考までにセット・リストを転記しておきましょう。
1. ヴィヴァルディ : 4つのヴァイオリンとチェロのための協奏曲 ロ短調「調和の霊感」作品3-10 RV.580
2. J.S.バッハ : オーボエとヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調 BWV.1060a
3. モーツァルト : 2つのヴァイオリンのためのコンチェルトーネ ハ長調 K.190
ちなみにセット・リストの3曲目までがコンサートの前半だったのですが、休憩を挟んで後半に披露された K.364 と K.201 が、まさに特筆すべき完成度であった事を申し添えておきましょう。