ワインの等級
普段の食事では主にスペイン産かチリ産のワインを愉しんでいるのですが、久しぶりにフランスのワインを買い求めてみました。
初めて試す銘柄だったのでその場でラベルを確認してみたところ、あれれ?・・・何だか等級の表示が見慣れない形式になっています。
おかしいなぁと思って帰宅してから検索してみると、たちまち沢山の情報がヒットしました。何でも2009年に格付け方法が見直されて以降、新しい表記に変更されている模様です。
2008年までは上から 「AOC」、「AO VDQS」、「Vin de Pays(ヴァン・ド・ペイ)」、「Vin de Table(ヴァン・ド・タブル)」の4段階でしたが、2009年からは「AOP」、「IGP」、「Vin de Table」の3段階。
更に詳しく言うと、旧規格の「AOC」と「AO VDQS」が統一されたのが「AOP」、そして旧「Vin de Pays」が「IGP」へと移行し、「Vin de Table」の呼称はそのまま残された・・・という事の様です。
これは日本語で言うとそれぞれ「原産地呼称保護ワイン」、「地理的表示保護ワイン」、それに「テーブル・ワイン」となるそうで、ザックリ言えば「産地内での呼称まで表示」するか「産地のみ表示」するか「産地表示しない」か・・・という事になりそうです。
また、「Vin de Pays」という名称は「Pays d'Oc(ペイ・ドック)」と改められたらしく、今日持ち帰った1本の裏ラベルにも「IGPペイ・ドック」と並べて記載されていました。
ふぅ・・・なるほどそうでしたか。しばらく離れている間にフランス・ワインの世界ではこんな変化があったのですねぇ。