コレクター盤 - 蒼風閑語

今日は久しぶりに神保町のロック専門の中古盤屋さんへ足を向けてみました。

店内に入ってみれば、折しも月末最後の金曜土曜のみ実施している「オール200円引きセール」の真っ最中でした。

たとえ200円といえどもせっかく値引いて下さっているお店の心意気には応えたいと思うので、じっくり品揃えを検分して選んだのは第2期ジェフ・ベック・グループの第2作、通称『オレンジ・アルバム』です。

もちろん既にオリジナルのCDは所持しており愛聴盤の一つなのですが、今日見付けたのは1998年リリースの「コレクターズ・エディション」というもの。

収録されているのはオリジナル収録全9曲のクァドラフォニック・トラック・・・つまり4チャンネル・ヴァージョンと、7曲のオルタネイト・リミックス・ヴァージョンという珍しいもの。

4チャンネル・ヴァージョンはオフィシャルとしては確かアナログ盤のみのリリースだったと思うのでどうかな〜とは思っていたのですが、実際に再生してみるとどうやら「板起こし」の様な雰囲気も。

一方のオルタネイト・リミックス・ヴァージョンには「プロモーション・ユーズド・オンリー」との記載があるので、恐らくはテスト盤・パイロット盤の類が音源になっているのでしょうか。こちらも同様に板起こしかも知れません。

未発表曲や別テイクが入っている訳ではなく、単にミックスの違いを楽しむためだけに作られた文字通りの「コレクター向けアイテム」と言えそう。

廉価盤や希少盤・貴重盤ばかりではなく、時折こういった妙なものも見付かるので中古盤屋さんというのは面白いのです。