蒼風閑語

ll_bluewind_llのひねもすのたりのたり

読書計画の夜

寒い寒いと身を縮めながら帰宅すると、ドアポストに宅配業者さんからの不在通知表。

なんじゃらほいと送り主の名前を見てみれば、どうやら先日ネットで注文しておいた書籍が届いた様です。

幸いにもまだ当日中の再配達が可能な時刻だったので早速その様に手配。ほど無く部屋のインターフォンが鳴りました。

受け取りを済ませて開封してみると、中から出て来たのはアブラハム・パイス著/杉山滋郎・伊藤伸子両氏の共訳による『物理学者たちの20世紀 ― ボーア、アインシュタインオッペンハイマーの思い出』(朝日新聞社)。

2004年に刊行された一冊なのですが、何だかんだと読みそびれている内にいつの間にか「出版社品切れ」状態となっていたのでした。

原作者のアブラハム・パイスといえば、同氏の代表作であるアインシュタインの評伝『神は老獪にして・・・』(産業図書)を何度も読み、それでももの足りなくて更に英語版を読み・・・と一頃は随分と入れ込んだ執筆者なのです。

パラパラとページを繰ってところどころ拾い読みをしてみると、客観的に書かれた物理学史と言うよりもパイス氏の自伝的半生記といった趣き。ユダヤ人としてのアイデンティカルな記述も見え隠れしている感じなので、J.P.サルトル著/安堂信也訳の『ユダヤ人』(岩波新書)辺りも併読してみようか・・・などと考えているところです。

ともあれまずは「いつ読むか」。読書計画をあれこれ思案中の夜なのでした。

物理学者たちの20世紀 ボーア、アインシュタイン、オッペンハイマーの思い出

物理学者たちの20世紀 ボーア、アインシュタイン、オッペンハイマーの思い出