蒼風閑語

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フロストの詩集

暫く前から取り組んでいる Robert Frost の "The Collected Poems" (Vintage Classics) なのですが、今日1947年の作品集 "Steeple Bush" までを読み終えました。

1913年に刊行されたデビュー作の "A Boy's Will" から始まり年代順に読み続け、ここまででちょうど8作品を愉しんだ事になります。

あと残すは1949年の全集からの "An Afterword" と1962年の "In the Clearing"、それに1945年の "A Masque of Reason" 及び1947年の "A Masque of Mercy" のみ。

作品数としては4つなのですがページ数にすると僅か120ページばかり。これまでに読んで来た400ページ程の道程がいかにもアッという間だったので、これは実に心もとない。

タイトルにもある通り本書は「全集」ですので、これを読み上げてしまえば基本的にはフロスト作品に未読のものは “無くなってしまう” という事です。

大好きな作家の新しい作品にこれ以上触れることが出来ない、もう全てを味わってしまった・・・という時には、達成感などよりもむしろ寂しさを感じるものなのですよねぇ。

まぁ詩歌というものは一冊の本に「目を通し終える」事はあっても決して「読了」する事は無く、何度も何度も繰り返し読んでは味わい尽くすもの。

むしろ本書で全ての作品に出逢った後こそが、真のフロスト作品との付き合いになるのかも知れません。

まずは残りのページをジックリと愉しみたいと思います。

The Collected Poems

The Collected Poems