蒼風閑語

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横切るヒトビト

昨日(2月19日)付『朝日新聞』朝刊オピニオン面の「声」欄に、“気になる 平気で人前横切る人” というタイトルの投書が掲載されていました。

駅の構内や商業施設など多くの人々が交錯する場所で、強引に目の前を横切る人がいて危険に思える、一呼吸置いて譲り合いを心掛けてはどうだろうか・・・といった趣旨。読んでいた私は思わず膝を叩いて「そうだよねぇ」。

確かにここ数年来(らい)こういった風景は街中(まちなか)でよく見掛けるし、我が身を振り返ってみても、ごく最近何度か「無理めのタイミング」で目前を横切られてビックリした事があったなぁと。

いや、これまでだって世の中にはそういう性質(たち)の人もいたとは思うのですけれど、どちらかというと少数派で、むしろ一般的な常識を心得た人達の「反面教師」として存在してる感じだったんじゃないでしょうか。

何事も無かったかの様なスマートさでか、気付くのが遅れてビックリ顔をしつつか、といったシチュエーションの差はあっても、何となく双方が立ち止まるなり歩くスピードを落とすなりする・・・というのが街での「暗黙のルール」ではなかったかと思います。

割とフツーな認識として、そういった事を殊更に良識だマナーだと肩肘張らなくとも、“自然に” 出来る様になってはじめて「オトナ」だろ?という気がしていたものですが、どうでしょう。そうでもないかな?

ただ昨今は立ち止まったり、スピードを落としたり、避(よ)けたりする事は極力避(さ)けて、むしろぶつかりそうになった時は気付かないフリをして相手に譲らせた方が「得策」だ・・・といった考え方が老若男女を問わず増えて来ている様な気は、少しばかりしているのですよねぇ。

・・・とか、新聞の投稿をキッカケに何だかあんまり楽しくない方向に考えが進んでしまいましたけれども。