寒中の出合い
今日は午後雨が降るという予報でしたが、夕方少しだけパラついた雨はアッという間に上がってしまい、どうやら最近のカラカラ空気を解消するまでには至らなかった様です。
どちらかと言えばもう少し降ってくれた方が良さそうなところではあるのですが、せっかく雨が止んだのだから・・・と理由にもならない理由をくっつけて、帰宅途中には古書店街まで足を延ばしていました。
閉店まで1時間足らずの僅かな時間、均一台を中心に駆け足で眺めた最後の1軒で目に留まったのはとある函入上製本。あれれれ・・・この本に今日ここで出逢うとは。
昨年の“理工書一括復刊”でピック・アップされ再び新刊書店にも並んでいるのは知っていたのですが、いかんせん高価な復刊図書とあって購入に二の足を踏んでいた一冊だったのです。
どれどれと手に取ってみればコンディションは上々、値札を検めてみればほぼ予想通りのリーズナブル・プライス。もちろん今の手持ちで充分賄えます。
そうなれば久々にシッカリした理工書を手にしたのが嬉しくて、その足で大学の図書館へと直行。お馴染みの『物理学辞典』(培風館)を傍らに置いて、居心地の良い館内で閉館時刻までのひとときを過ごす事になりました。
ランダウ、アヒエゼ―ル、リフシッツ共著/小野周・豊田博慈の両氏による共訳、『物理学 ― 力学から物性論まで』(岩波書店)を、帰宅してからもずっと愉しんでいる「寒中の夜」です。