蒼風閑語

ll_bluewind_llのひねもすのたりのたり

霜月の朔日

雲が多めで白味の勝(まさ)った空模様だったのに、東京地方の気温は25℃を超えて久方ぶりの「夏日」となりました。

しかも日中はこの高温を呼び込む原因となった強い南風が吹き付けて、都内各所はちょっとした“秋の嵐”に見舞われた様な荒れ気味のお天気。

午後から散歩に出た多摩川の河川敷では至る所で砂塵が渦を巻いて、タイミングが悪いと飛散物の直撃を受けてほとんど目も開けていられない状態に。とても携えて行った文庫本を開いている余裕などありません。

それでも生い茂る木立の近くで風が一吹きすると、乾いた葉ずれの音と共に木の葉が一斉に揺れて、数葉がヒラヒラと舞い落ちる“秋の風情”も楽しむ事が出来ました。

今夜はもし晴れていれば「十五夜」という事だったのですが、夜になってから比較的シッカリとした感じの雨降り。しかも気象情報によれば、明日からはグッと冬らしい寒さが訪れるとの事。

ここは明後日「文化の日」(旧暦九月十七日)の夜、“立待月(たちまちづき)”の満月を、冬の備えを急ぎながら楽しみに待っている事にしましょう。