蒼風閑語

ll_bluewind_llのひねもすのたりのたり

小型トランクのこと 2

今日はそれなりにシッカリした感じの雨降りだったので神保町歩きはお休みにして、取っ手の壊れてしまったカバンを近所のお店へ持って行く事にしました。

以前から前を通るたびに、修理中の靴や鞄が奥まったところの棚に並べられているのを見ては、何となく気になっていたお店です。

カバンの修理というのは思っているより金額の張るものだと聞いていたのでおっかなびっくりでお店のドアを開けると、こちらの心配をよそにとても愛想のいい男性が迎えて下さいました。

故障した箇所を見せると、まずは持ち込んだカバンを褒めるところから話が始まります。実際に今愛用しているものなのですから褒められて悪い気のする筈もなく、こちらもすっかりリラックス。

取り敢えず暫くお預かりして修理代の見積もりをハジいてみます・・・という事だったので一旦帰宅。別の所用を済ませ小一時間程してから部屋に戻ると、早くも連絡が入っていました。

聞けば修理代金はほぼ予想していた通りの金額だった上、何よりスタッフの対応の速さと応答の的確さが気に入ってその足でお店を再訪。リペアをお任せする事にしました。

すると今度は実際に修理を手がけて下さる職人気質の大将がお店の奥から現れて、件(くだん)のスタッフと二人がかりであれやこれやの革製品談義。

何でもこの大将はオーダーメイドの靴職人として長く勤められていた様で、今でも要望に応じてオリジナルの靴や鞄を気軽に作っておられるのだとか。

何よりそういったお話をなさっている時の表情がもう本当に楽しそうで、「あ、このお店には安心して任せられるな」と改めて感じさせるに充分なものでした。

修理の完成は4月2日(月)。さて、どんな風に仕上がって来るのでしょうか。楽しみです。