蒼風閑語

ll_bluewind_llのひねもすのたりのたり

文化庁の国語世論調査

毎年恒例、文化庁による「国語世論調査」の結果が今朝の新聞に掲載されていました。

今回は名詞や外来語などに「る」や「する」を加えた表現の浸透具合、慣用句の使い方、敬語の使用傾向、という3項目です。

「(レンジで)チンする」という言い方は9割以上、「サボる」は8割、「お茶する」は6割をそれぞれ超える人が「使うことがある」と。「事故る」「パニクる」「愚痴る」はいずれもほぼ互角の割合。「告る」「きょどる」「タクる」「ディスる」などはあまり使われてません・・・という結果でした。

「愚痴る」なんてほぼ浸透し切ってるのかと思いきや、半数以上の方が使わないか知らないというのは意外といえば意外なところでしょうか。

さて、この調査で毎回虚を突かれる思いをさせらてしまうのが慣用句の使い方。「他山の石」「世間ずれ」「天地無用」辺りは大丈夫でしたが、「煮詰まる」や「やぶさかでない」についてはもう余裕で勘違いしていました。

「まんじりともせず」は、たまたま暫く前に調べた事があったので正しい意味を知っていたのですけれども、これも調べる前までは何となく「じっとしている」イメージを持っていた・・・というのが正直なところです。

敬語については、20代以下の人達の100%が「必要」と答えていたのが、これもまたやや意外な印象を受けた結果でしたけれども、実際に耳にするのはかなり奇妙な敬語だったりもするのが、言葉遣いの難しいところでしょうか。

それにしてもこの調査、すっかり「秋の風物詩」として定着してきた感がありますねぇ。