蒼風閑語

ll_bluewind_llのひねもすのたりのたり

チックが来た夜

長く聴き続けているアルバムの一つに、チック・コリア1972年の作品『リターン・トゥ・フォーエヴァー』(ECM)があります。

チックが全編に渡って奏でるエレクトリック・ピアノの音色が「冷たい魅力」に溢れ清涼感一杯なので、特に夏の暑い盛りに耳を傾ける事の多い一枚でしょうか。

初めて耳にしたのは大学生の頃だったと思うので結構な「愛聴盤」と言えそうですけれども、実は未だにCDを持っていなかったりするのですね。

最初に購入した国内盤LPを後生大事に持ち続けて、今でもそれをアナログ・プレイヤーのターン・テーブルに乗せては聴いているという次第。

で、特段CD化されたものを購入する必要も無いまま現在に至っていたのですが、先日ネットのCD屋さんで本作が1枚1000円の廉価シリーズに入っているのを発見したのです。

おぉ・・・としばしカタログのラインナップを眺めてから、この『リターン・トゥ・フォーエヴァー』と次作の『ライト・アズ・ア・フェザー』を併せて買い求めておいたのでした。

そして今日届いていたのを再生してみたところ、音質については「ん〜」という感じでしたがまぁそこはそれ。スペック面で遥かに有利なアナログ盤と比較したところで詮無い話ですものね。

オーディオで再生した後は早速PCにも取り込みを。これでちょっとした作業の合間にもチックのエレピを手軽に愉しむ事が出来ます。

ハイファイにはアナログ利便性ならデジタルと、選択肢に幅があるというのは実に有難い事なのだなぁ・・・と改めて感じ入ったのでした。