蒼風閑語

ll_bluewind_llのひねもすのたりのたり

弥生の晦日

「晦日」と書くと今では暮れの「大晦日」で、ついつい“みそか”と読みたくなるところですが、昔は“つごもり”と読んで月の下旬や月末を指す言葉でした。

となると、今日はさしずめ「弥生の晦日(やよいのつごもり)」で、明日4月1日は「卯月の朔日(うづきのついたち)」という事になり、今日隠(こも)った月が明日になると又立ち上る、という改まった感覚が古語の方が却って鮮烈に迫って来ます。

卯月の由来については「卯の花月」であるとか、いやいや種蒔きをするから「植月」なのだ、とか諸説ある様なのですが、この時期いろんな場面で新人を「迎える側」にいる人々からすると、正に「植月」という感じがピッタリ来るのかも知れませんね。