蒼風閑語

ll_bluewind_llのひねもすのたりのたり

遊びをせんとや

夕方神保町に立ち寄って今日が仕事始めの古書店を何軒か覗いて歩きました。休み明けのお店は品揃えが少し変わっていたり暮れには無かった商品が入っていたりと、棚が充実している事が多くて面白いのです。

行きつけの理工書専門店では書架の中に大きな隙間が数箇所空いていたので、もしかすると辞典やハンドブック等の所謂“大物買い”が多かったのかも。まだお年玉を貰っている学生さん達もこの時期には少しまとめて“オトナ買い”をしたりするのでしょうか。

最後に立ち寄った国文学中心のお店で、昨年買いそびれていた岩波新日本古典文学大系梁塵秘抄 閑吟集 狂言歌謡』をとても安価に入手する事が出来ました。せっかくなので最も有名な歌を一つ抜書きしておきましょう。

遊びをせんとや生まれけむ、戯(たわぶ)れせんとや生まれけん、遊ぶ子供の声聞けば、我が身さへこそ揺(ゆる)がるれ

この歌は『梁塵秘抄』巻第二の「雑」(広く世俗歌謡を集成したもの)八十六首の中に含まれているのですが、一度聞いたら忘れられない何とも印象深いフレーズです。

梁塵秘抄;閑吟集;狂言歌謡 (新 日本古典文学大系)

梁塵秘抄;閑吟集;狂言歌謡 (新 日本古典文学大系)