蒼風閑語

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宇宙物理学

岩波講座現代物理学の基礎第10巻『原子核論』を読了しました。各種辞典や類書をひっくり返しては参照しながら何とか通読しましたが、正直なところかなり手強い一冊でした。今後は長く書架に備え置いて、手にする度毎に少しずつ理解出来る部分が増えて行けば良いのではないかと考えています。

明日からは第12巻『宇宙物理学』に取り掛かります。今日は「序」と「目次」をつらつら眺めておいたので、例によって全体の構成をお知らせしておきましょう。

まず第1部は“序論”として第1章「天体の諸階層」と第2章「宇宙の基礎的法則と物質の状態」が当てられており、以下第2部“星の進化”、第3部の“宇宙論”、第4部の“宇宙線”、そして第5部“元素の起源”へと続き、全体で20章を数える500ページ超の大部となっています。

林忠四郎と早川幸雄の両氏による「序」には、「原子核素粒子、一般相対論などに最も関連の深い天体現象を重点的に選び、これら粒子のミクロな反応過程とマクロな天体の進化過程との相互関連性を追求することによって、宇宙現象の基礎を理解しようとする立場をとった」とありました。

これまで読んで来た『原子核論』、『素粒子論』、『古典物理学』が、丁度緩やかな弧を描くループの様にここで一つに連なるのかも知れません。

原子核論 (新装版 現代物理学の基礎 第9巻)

原子核論 (新装版 現代物理学の基礎 第9巻)

 
宇宙物理学 (新装版 現代物理学の基礎 第11巻)

宇宙物理学 (新装版 現代物理学の基礎 第11巻)