蒼風閑語

ll_bluewind_llのひねもすのたりのたり

秋霖

気温は30℃そこそことさほどでもないのですが、湿度の方が50%前後と高めでムシムシした天気が続いています。

そろそろ一雨来てもおかしくないなと雲行きを眺めているとお昼を少し過ぎた辺りから空が暗くなり始め、時を置かずに雷が鳴り始めたと思ったら「バラバラバラッ」と音が響く程の激しい雨。

バケツをひっくり返したような強雨は幸いにも比較的短時間の内に収まりましたが、その後も雨は強まったり弱まったりを繰り返しながら現在も断続的に降り続いている状態です。

気象情報によるとこの雨は三陸沖から関東地方にかけて伸びる秋雨前線の影響によるものなのだそうです。この前線が南北に上がったり下がったりする事によって梅雨期の様な長雨になるのだとか。

ちなみに語義については、お馴染み『最新気象の事典』(東京堂出版)によると以下の通り。

【あきさめぜんせん】 秋雨前線

9月上旬から10月中旬に日本の南岸ぞいに現われる停滞前線。この時期には真夏の亜熱帯高気圧が南へ退き、寒帯の高気圧が日本海や北日本へ張り出す。これらの高気圧の境にできる前線。台風が接近すると前線活動が活発になることが多く、このため紀伊半島から東日本にかけては梅雨期よりも秋雨の期間に雨量が多くなる。秋霖前線ともいう。

秋霖(しゅうりん)」とはまた美しいコトバですが、「霖」の字はそれだけで“三日以上降り続く長い雨”を表わしているので、意味としてはそのまんま「秋の長雨」で良さそうです。