蒼風閑語

ll_bluewind_llのひねもすのたりのたり

テーマは「温暖化」

実際の気象記念日は去る6月1日と遥かに過ぎてしまっていたのですが、気象庁主催による「気象記念日講演会―今までの気象とこれからの気象」(於:日経ホール)と題された催しに参加してきました。

気象庁主催の講演会に出席するのは今回が初めての事で、しかも取り上げられているテーマが地球温暖化とあってそれなりに期待感を持って臨みました。パネリストは気象庁地球環境・海洋部気候情報課長の高野清治氏、茨城大学教授・地球変動適応科学研究機関長の三村信男氏にノンフィクション作家の山根一眞氏という顔触れ。

演目はまず最初が高野氏の「地球温暖化に関する最新の科学的知見」、引き続いて三村氏が「地球温暖化の影響と社会を守る対策」、そして最後が山根氏による「温暖化克服へ向かうメタルカラーの日本力」というものでした。

高野氏と三村氏の講演はいかにも“御専門家によるプレゼン”といった感じで、逆に言えば一般の方にはやや難しいのかなという印象も受けましたが、山根氏の講演はさすがに常日頃からマスメディアの洗礼の只中におられるせいもあってか、オーディオ、ヴィジュアルの両面に訴えるインパクトの強いもの。

恐らくは今日会場にいらっしゃった方々の内の多くが最も強い印象を受けたのも、山根氏の講演だったのではないでしょうか。人に判り易く且つ印象深くモノゴトを伝えるためには、やはりそれなりに磨かれたある種の「技術」や「手法」といったものが重要なのだなぁ・・・と改めて思い至った講演会でした。