残念な出逢い
夕方近くの商店街で買い物を済ませて帰宅すると、ドアポストの中には郵便局から届けられた不在通知票。
荷物受け取りが可能になる時刻を待って最寄の窓口まで引き取りに行きました。今夜我が家に届いたのは北海道函館市にある古書店からの「ゆうメール」です。
地方の古書店からはるばる送られて来る荷物には、どことなく律儀さを感じさせる丁寧な梱包やキッチリとしたためられた帳票類と共にやって来るものが多いのですが、今回のところはまた滅多に見られない程のぞんざいさ。
ただダンボールを巻き付けただけの外身にはマジックで宛名が殴り書き。外身を開くと中から現れたのは、地元の他の商店名の入ったポリ袋(裏返しにしてある)に包まれた注文書籍。しかも伝票とか納品書といった帳票の類いも添付していないという徹底ぶり。
恐らくこの函館の古書店には、遠く東京の空の下でワクワクしながら商品の到着を待っている「顧客」の顔など一切見えていないのでしょう。
それにしても、こういう扱いをされてしまった古書籍は実際の「状態」とか、ましてや書かれている「内容」などとは全く関係無く、ことさらに古びてみすぼらしく見えてしまうものなのですけれどもねぇ。
今後どんなに良い本を安価に出していたとしても、この古書店と再び取引をする事は無いだろうな・・・と思わせるに充分な、何とも残念で少し悲しくもある状況だったのでした。