蒼風閑語

ll_bluewind_llのひねもすのたりのたり

テイク・イット・ホーム

こんなにも幸せそうに響く音楽があっていいのかな・・・と思わず独りごちてしまう程、リラックスした雰囲気が何とも心地良いアルバムと出逢いました。

先週の土曜日に購入した3つの作品の内ロック専門店で買い求めた一枚なのですが、実は数週間前に店内で見掛けた折にそのジャケット・デザインの魅力にすっかり参ってしまって、お店を訪ねる度に手に取っては眺めていたのです。

夜の街。一人の黒人少年が、ショーウィンドウに飾られた一台のシグネチャー・モデルと思しきセミ・アコースティック・ギターを、それこそガラスに鼻を擦れさせんばかりの様子で覗き込んでいる・・・。

そんな風景が収められたフロント・カヴァーを眺めてからジャケットをひっくり返してみれば、裏側にはそのギターを手に入れて背負った少年が、夕陽に向かって何とも誇らしげに歩いている後姿のショット。

もうそれだけで名盤の香りがぷんぷんと漂って来る秀逸なジャケット・デザインですが、実際に針を落としてみれば看板の素晴らしさが決して伊達では無いことが判ります。

本作において主要なバックを努めているのは、Wilton FelderJoe SampleStix Hooper というあの Crusaders の面々。それに加えて Dean ParksPaul Jackson Jr.James Gadson といった名うてのミュージシャン達が名前を連ねています。

そしてその錚々たるメンバーを後に従えて、実にしなやかに軽やかにしかも味わい深い演奏を繰り広げているのが、アルバム・リーダーである御大 B.B.King

先週の土曜日以来、この作品 "Take It Home" ばかりを何度も何度もターンテーブルの上に載せている毎日です。

Take It Home

Take It Home