蒼風閑語

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情報リテラシー

先だって読み終えた『オペレーティングシステム』と同じ “IT Text シリーズ” の中から、海野敏・田村恭久両氏による2002年の共著『情報リテラシー』(オーム社)を読了しました。

オペレーティングシステム』はコンピュータの中枢そのものを解説した入門書でしたが、こちらはいわゆる「情報処理」全般を広く扱った一般的な概説書。

選ばれているトピックや記述の色合い、内容の難易度に至るまでほぼ“新書レベル”に抑えられており、大変読み易い一冊でした。

全体の構成は、第1章「情報化社会の読み書きそろばん」(基礎知識と基礎技能)、第2章「情報を収集する」(情報の探索と入手)、第3章「情報を分析する」(情報の分析とモデル化)、第4章「情報を構成する」(情報の論理的な再構築)、第5章「情報を表現する」(情報の表現と発信)、第6章「情報化社会のルールとマナー」(情報化社会と情報倫理)という流れ。

本書で取り上げられているテーマは、普段当たり前にPCを使っていれば自然と目や耳に入ってくるものがほとんどで、それだけに何となく“知っている様な気”のするものばかり。

ところがいざここでキッチリとした説明を受けてみると、自分がいかに断片的な知識しか持っていなかったかを改めて思い知らされる事になりました。

それと同時に、この分野について知りたい気持ちがますます強まって来たのも事実。こんな面白そうな事、全く手も付けないままに放っておく手はありませんものね。

ちょっと頑張ってホンの一歩だけ足を踏み出してみれば、これまでただの道具に過ぎなかったPCが何だかとてつもなく面白いものに見えて来る・・・本を読むことの「不思議」のひとつを、今まさに体感しているところです。

情報リテラシー (IT Text)

情報リテラシー (IT Text)