蒼風閑語

ll_bluewind_llのひねもすのたりのたり

熱帯夜のジャニス

夜20時近くにテクテクと最寄り駅に向かう途中、閉店まであと15分ばかりのロック専門の中古盤屋さんにフラフラ。

給料日の25日を過ぎたばかりという事もあってか、店内にはカゴ一杯にCDを詰め込んだお客さんがまだ結構いらっしゃいます。

気まぐれに入ったなりに気まぐれに棚を眺めていると、ジャニス・ジョプリンのフェイスに新譜を発見、今年新たに発売されたアウト・テイク集 "The Pearl Sessions" です。

しばらく前に渋谷陽一氏のラジオ番組で耳にして以来「聴きたいリスト」の上の方に入れておいたアルバムなのですが、手に取ってみれば未開封の新品でしかも相場より安値。

くださいな♪と持ち帰って早速プレイヤーにセット、すっかりお馴染みの "Move Over" のイントロから始まって新たにモノラル・ミックスされた6テイクのボーナス・トラックまで、まずはひと息に。

さすがにアウト・テイクはアウト・テイクなりの出来・・・と言いたいところですが、やはりジャニスはジャニスという事なのでしょう、言わずもがなの“圧倒的なハイ・クォリティ”です。

このクラスのシンガーともなると声の存在感自体が比類の無い強烈さですから、没テイクだろうがOKテイクだろうが結局「モノスゴイ」という点において変わりはありません。

ある種の劇薬と同じで一度に大量摂取するとあんまりシゲキが強すぎるので、取り敢えず今夜は2枚組の内Disc1のみを2回繰り返して聴いておきました。

それにしても、熱帯夜に響くジャニスの歌声・・・最高です。

ザ・パール・セッションズ

ザ・パール・セッションズ