「ほっこり」の一日
今日は久しぶりにコートを脱いで、ジャケットにジーンズにマフラーという出で立ちで神保町を歩きました。
とは言っても実は相変わらず図書館での調べ物に精を出しており、時折抜け出しては散歩がてらにブラブラしていただけなのですが・・・。
それでも厚い上着から開放され身軽になった人々の足取りもどことなく軽やかに見えて、街全体が「寒さに一息ついた」安堵感の様なもので満ち溢れていた感じでした。
そんな中、店頭の均一台を眺めながらそぞろ歩く内にふと目に付いたのが中古盤屋さんの100均セール。例によってダンボールの「エサ箱」がズラリと並んでいます。
しかも今日は品数が普段よりも多めという事で、店頭には常時結構な人だかり。なかなかジックリユックリ検分するという訳にもいかなさそうな状況でした。
そこで今回は100均の商品は見送りにしておき、店内の棚でアレコレと物色を。クラシックのコーナーにしばし佇み、ややあって見つけ出したのはテンシュテット指揮ロンドン・フィルによるベートーヴェンの『交響曲第9番』1991年のライヴ録音でした。
テンシュテット最晩年のパフォーマンスとあって熱心なファンからは絶賛されている音源。なかなか中古品も出まわらないので偶然に出逢えてラッキー!といったところ。
今日持ち帰ったのは結局このCDのみだったのですが、街をユックリ歩いているだけで愉しくなる様な、文字通り「ほっこりとした」一日だったのでした。