蒼風閑語

ll_bluewind_llのひねもすのたりのたり

夏の夜の珈琲店で

昨日の夕方は何となく神保町をブラブラしていました。

・・・とは言ってもあまりウロウロ歩き回ると暑くなるだけなので、新刊の文庫本と語学の読み物を一冊携えて早い内にコーヒー・ショップへと避難です。

オフィス街にあるチェーンストア系のコーヒー・ショップも、夜20時過ぎともなると昼間の喧騒はどこへやら。店内は残業帰りの会社員やらタクシーの運転手さんやらがユックリなさっていて、それなりに落ち着いた雰囲気なのですね。

昨晩もお客さんの入りはおよそ半分程度でちょうど程よい感じ。冷房のよく効いた店内でマグカップに入ったホット・コーヒーを愉しみながら買ったばかりの本のページを捲るのは、やっぱりイイものです。

新刊の文庫本の方は長らく品切れだった数学の解説書が文庫化されて復刊したもの。コレはさすがに読み始めると面白くて一気に50ページほどを読み下し。

もう一冊の語学の読み物は「食」にテーマを絞ったスペイン語の本。語学テキストともエッセイ集ともつかない折衷感が軽く読み流すにはちょうど良さそうで、コチラは近頃すっかり滞っているスペイン語学習再開へ向けての取っ掛かりにする腹積もり。

何れにせよここ2週間ばかりはあまりジックリと本を読めていないので、何だか体中が活字を欲しがっている感じでしょうか。いくら朝夕に新聞を貪(むさぼ)り読んだところで、本を1冊読み上げるヨロコビに比べればモノの数ではありませんものねぇ・・・。

気がつけばコーヒー1杯で1時間半ほども読書に耽っていた夏の夜。コーヒーと本で暫し暑さも忘れる「至福のひと時」だったのでした。