蒼風閑語

ll_bluewind_llのひねもすのたりのたり

空から釣竿

昨日この欄であまり深く考えずに「雨がしのつく」と書いたのですが、何となく気になったので今日辞書を調べてみたのです。すると・・・

【しのつく‐あめ】 〔篠突く雨〕

(しの竹をたばねて突きおろすように降る雨の意から)はげしく降る雨。どしゃぶりの雨。篠つくような雨。

学習研究社『国語大辞典 第二版』より抜粋)

う~む、午後降り始めた雨が夜が更けてからもずっと降り続いている様子を見て頭に浮かんだ言葉ではありましたが、昨日の雨がそこまで激しいものだったかと言われるとなかなか微妙なところです。

しかも篠竹(しのだけ)とは、「たくさんの細い茎が、むらがってはえる竹の総称」で「茎はつりざおなどに利用される」とありますから、それが束になって降ってくる所をイメージするとニュースで取り上げられる位の雨でないと相応しく無い様な気もしてきます。

「七つ下がりの雨」とでも言えば良かったかなぁ・・・などと、遥か昔に聞き覚えた古風な言い回しまで思い出したりもしたのでした。

学研国語大辞典―机上版

学研国語大辞典―机上版