蒼風閑語

ll_bluewind_llのひねもすのたりのたり

知的遺産との遭遇

気持ちの良い秋の空気に誘われて、さしたる目的も無く神保町を歩きました。

いつものルートを少し延長して駿河台下から専大前まで足を伸ばします。道端から店内を覗き込んだりちょっと気になると中に入ってみたり、馴染みの店にもしっかり顔を出しながらそぞろ歩きをしていると、ある店の店頭ワゴンに目が止まりました。

近付いてみるとどうやら思想系の全集をバラ売りしている様です。何の気なしに立ち止まってズラリと並んだ背表紙を眺めていると「アインシュタイン」の文字が見えました。手に取ってみると“人類の知的遺産”というシリーズで出版社は講談社となっています。

何となく惹かれるものを感じて中を検めてみると、1978年の初版本にもかかわらずコンディションも悪くありません。未確認ですが恐らくは、現在出版社品切れ中の矢野健太郎著『アインシュタイン』(講談社学術文庫)の“文庫化される前の姿”なのでしょう。

以前図書館で目にしてからずっと手元に置きたいと思っていた文庫本が、期せずして立派な函入ハードカバー版で手に入ったのでした。(しかも文庫版より安価!)

人類の知的遺産〈68〉アインシュタイン

人類の知的遺産〈68〉アインシュタイン