蒼風閑語

ll_bluewind_llのひねもすのたりのたり

「のだめ」特需

今日の朝刊に、音大生を主人公にしたTVドラマの影響でクラシック音楽の業界が活況を呈している、という記事がありました。

記憶に新しいところでは、フィギュアスケートで使用されて人気に火が点いた歌劇『トゥーランドット』がCDショップのオペラコーナーから一時的に消え失せるという「事件」がありましたが、モノがオペラだったせいもあってか、その後幾つかあった『トゥーランドット』公演に新たなファンが押し寄せたといった話は聞いた事がありませんでした。

しかし今回はドラマが始まってからというもの国内オーケストラのコンサートチケットが飛ぶ様な勢いで売れているそうなのです。しかも記事には「新日本フィルハーモニー交響楽団は、ドラマ開始直後、定期演奏会のチケットがいきなり完売した」とありました。

更に目を疑って何度も読み返したのは、それが「週初めの月曜」の「サントリーホール」での演奏会だったという新日フィル広報担当者のコメント。失礼ながら平日の国内オケの定期公演といえば、これまでは“閑散”という表現がピッタリ来る風情が常態だったのです。

幸いな事にこのドラマは所謂“ウルサ型”のファンからも好評を博している様なので、これを機会にクラシック音楽の業界全体がいろんな意味で“潤って”くれればいいなと思います。日本中が「第九」で一斉に盛り上がる12月ですが、年明けからは「交響曲第7番」があちこちで聞かれる・・・なんて事になるのでしょうか。