蒼風閑語

ll_bluewind_llのひねもすのたりのたり

土星も地球も

ナショナル・ジオグラフィック誌(日本版)の12月号が見どころ満載で面白いです。

まずは表紙にもなっている探査機カッシーニが撮影した土星の画像の数々が秀逸。特に綴込みになっているリングのパノラマ写真は思わず息を呑む程の美しさです。

記事によると「土星のリングは氷や岩のかけらが集まったもので、主要なリングの直径は26万キロ以上あるが、厚さは平均40メートルしかない」のだとか。地球の大気層も表面積に比して特筆すべき薄さですが、さすがにこれ程の“極薄”ではありません。

着陸機ホイヘンスが撮影した衛星タイタンのオレンジ色の荒涼とした大地を眺めてからページを繰ると、続けて米国イエローストーン国立公園ハワイ島のキラウエア火山、ネバダ州の間欠泉と、土星の奇観と比べても全く遜色の無い“地球の絶景”が現れます。

他にも南サンドイッチ諸島のペンギンの群れ(多過ぎ!)や中南米に生息するというアカメアマガエルのキュートな姿など、美しい写真に暫くは口元が緩みっ放しになること請け合いです。