スモッグと雲海

つい一昨日にそぼ降る雨の立夏を過ぎたと思ったら、間髪を入れる暇（いとま）も与えずたちまち夏の暑さがやって来た様です。

今日東京では日中の最高気温が２５．６℃と６月下旬並みの陽気でしたが、湿度が低かったせいかカラリとした気持ちの良い一日でした。

夜のニュース番組の気象コーナーでは、西日本の各地で気温が３０℃を超え「真夏日」となった事を知らせています。道理で暑いはずだと思って見ていると、九州からは光化学スモッグ注意報の発令と、熊本の阿蘇山で発生した雲海の映像が届けられていました。

光化学スモッグが発生しやすい気象条件として、晴れていること、乾燥していること、風が強くないことの３点が挙げられますが、これはそのまま放射冷却による朝晩の冷え込みを示唆するものであり、雲海の正体である「層積雲」の発生要因とも符合しています。

同じ地域で起こった全く別の現象も、気象情報を絡めて見るとどちらも“そうなるべくして起こっている”事なのだと理解出来ます。ＴＶを見ながら「なるほど！」と思わず膝を打った夜の出来事でした。

明日の東京は最高気温２８℃の予想。暑くなりそうです。