蒼風閑語

ll_bluewind_llのひねもすのたりのたり

月額8,300円

夕方図書館で調べ物をしてから帰宅すると、既に10時をまわっていました。これから御飯を仕掛けるのも億劫なので、スーパーで買ったお惣菜と生野菜で簡単な夕食です。

食後にニュース番組を横目で見ながら夕刊を捲(めく)っていると「富士山測候所、お貸しします」という見出しが目に入りました。2005年に撮影されたという測候所の全景写真が掲載されていたのですが、考えてみればレーダー撤去後の佇まいは初めて目にした様な気がします。

記事の内容は、2004年の観測無人化以来無用となっていた職員の宿泊スペースなどを、研究目的での使用に限定して有料で貸し出しする事になったというものでした。何でも2006年の国有財産法の改正による規制緩和措置の一環として実現の運びとなった様で、気になる“お家賃”は年間10万円程度になるのだとか。

既に筑波大学などが観測・研究企画に前向きであると記されていましたが、折角の機会なのですから、学者や研究者に限らず志ある民間気象会社や環境NPO等からも積極的な動きがあれば更に重層的で多彩な活動が期待できるのではないかなぁ・・・などと、少しぬるくなってしまったビールを嘗めながら考えていた晩春の夜でした。