蒼風閑語

ll_bluewind_llのひねもすのたりのたり

背嚢メンテ

見事なまでに鮮やかなライト・ブルーのスクリーンに、「鱗雲」「鰯雲」「鯖雲」など様々な名前で呼ばれるところの「巻積雲」が巧みな幾何学模様を描いている、ちょっと秋口を思わせるような高く美しい空。

こんな日はアウトドアで汗を流したりしているのが一番なのですが、今日は暫く前にショルダー・ストラップの部分が切れてしまった愛用のリュックサックを、購入した隣町の鞄屋さんまで修理に持ち込みに出掛けました。

長年の負荷で接合部分を繋いでいる糸が切れてしまっているだけなので、縫い合わせれば恐らくは大丈夫だと聞いてまずは一安心。店の主人は何となく新しいのを買って欲しそうな顔付きでしたが、奥さん(多分)が「まだ使えるならねぇ」と率先して修理の手筈を調えて下さいました。

帆布製で二つポケットの付いた古典的な形状のリュックサックで、個人的にはいっそ「背嚢(はいのう)」と呼んでしまいたい位レトロな雰囲気を醸し出している逸品なのですが、今回は比較的“性質(タチ)の良い”不具合だった為何とか命脈を保つ事となりました。

ただ、普段からやたらに重い本とか妙に分厚いファイルだのばかりを詰め込まれて些か“過重労働”気味には違いないので、まぁ人間で言えば休養を兼ねて1週間のドック入り、といったカンジになるのかも知れません。