蒼風閑語

ll_bluewind_llのひねもすのたりのたり

「不明」の愉しみ

最近読んでいる本の中に初めて出会うコトバが頻出しており、その都度書き付けては貼っておいた付箋が溜まって来ていたので、夕方図書館に立ち寄りました。

岩波書店の『理化学辞典』をひっくり返して、該当する項目を拾い出しては書き写す作業をひとしきり。普段使い慣れていない化学用語はただ書写するだけでも結構時間が掛かってしまいます。

幾つかの項目を調べ終えてちょっと手が疲れてきた辺りで、書架から有機化学や生化学の専門書を引っ張り出しては関連するページをパラパラ。それにしても化学物質の名称というのは、一見しただけでは俄かに理解し難いものばかり。

帰宅してからは、先日“神保町ブック・フェスティバル”で買っておいた、吉岡甲子郎氏による一般化学の基本書『化学の世界』(裳華房)に目を通して、とっ散らかったアタマの中を少し整理しておきます。

こうやってある新しい分野について学び始めて、何だかよく判らないまま入門書と基本書と専門書と事辞典の間を行ったり来たりしている時が、最も「知識を蓄えている実感」を感じられる愉しい時間の一つなのです。

化学の世界

化学の世界