蒼風閑語

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地球生物学

今日は一昨日に引き続いて、池谷仙之と北里洋の両氏による共著『地球生物学―地球と生命の進化』(東京大学出版会)を読了しました。

タイトルからも判る通り、地球科学と生物学という2つの分科の中から特に地球史と生命史の部分にスポットを当て、ほぼ編年体の形式に沿っての解説を試みたテキストでした。

内容についてはとにかく「明快で面白い!」の一言で、数年前にNHKで放送されたTVシリーズ『地球大進化』を、よりアカデミックな形で紙上再現した様な展開。

とは言っても、一般向けに書かれた所謂「科学読み物」では無いので、用語等については結構専門的なものが注釈無しで顔を出します。

ちょっと難しいなと感じた所は「高校地学」の参考書をひっくり返したり、Barron's社 "Let's Review" シリーズの "Earth Science" を開いたりしながら、とても楽しくあっという間に読み終えてしまった一冊でした。

本書に引き続いては近接する分野から、長谷川寿一長谷川眞理子の両氏による共著『進化と人間行動』(東京大学出版会)に取り掛かる予定です。

地球生物学―地球と生命の進化

地球生物学―地球と生命の進化

 
Let's Review: Earth Science - The Physical Setting

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