蒼風閑語

ll_bluewind_llのひねもすのたりのたり

ブレイクダウン

昨日一挙に3名の方々がノーベル物理学賞を受賞なさってスゴイスゴイと思っていたら、今日は引き続き「化学賞」の方でも日本人研究者の受賞が伝えられました。何だか日本の自然科学全般における“基礎研究の水準の高さ”が改めて証明された様で、本当に喜ばしい限りです。

第1面から読みどころ満載の新聞を仔細に読み込んでは“対称性の自発的破れ”などという言葉について、読み終えたばかりの『量子の不思議』の該当箇所に再び目を落としてみたり、『ファインマン物理学Ⅱ 光・熱・波動』(岩波書店)を開いて最終章「物理法則の対称性」の部分を読み返してみたり。

具体的な形ではなかなか理解するのが容易でない概念であるだけに、逆にああでもないこうでもないと思考を巡らせてみる余地がたくさんあって、文字通り物理学の“難しくて面白い”部分を堪能出来る問題のひとつなのでは・・・という気がします。

そういえば今回の物理学賞受賞者のお一人である益川敏英氏について、学習院大学田崎晴明氏が、御自身のウェブサイト上の日記「日々の雑感的なもの」にこんな一文を寄せられていました。

何だかちょっといい話ですね。

ファインマン物理学〈2〉光・熱・波動

ファインマン物理学〈2〉光・熱・波動