蒼風閑語

ll_bluewind_llのひねもすのたりのたり

時を分かたず破天荒

9月5日(土)の新聞に、“「言葉で思い伝える」減少 「互いに察し合う」は増加”の見出しで、文化庁が3月に実施したという“国語に関する世論調査”の結果が掲載されていました。

全国の16歳以上の内、76.7%もの方々が「日本語を大切にしている」と感じているなど短いながらとても興味深い内容だったのですが、記事には「慣用句などの誤用例」を列挙した簡単なリストも添えられていました。

どれどれと眺めてみると・・・“チームや部署に指示を与え、指揮すること”は「采配を振るう」でしょ、“目上の人の気に入られること”は一瞬考えてから「お眼鏡にかなう」だ、“はっきりとしていて、疑う余地のない様子”は即答で「火を見るより明らかだ」、“是が非でも、どんなことがあっても”は「石にかじりついてでも」と問題無くクリア、続く“手をこまねいて待っていた”も「何もせずに傍観している」だよねと。

フフン楽勝楽勝。次は何?“事件の後には、時を分かたず、厳重な警備が行われた”?それはね「事件後にはすぐに・・・」え、違う?

・・・やってしまいました。コレ正しくは「事件後にはいつも」なのですね。「すぐに」の意味合いなら“時を置かず”でした。では気を取り直して次、“彼の人生は破天荒だった”。コレはホラ「桁外れだとか常軌を逸したとかいう感じで・・・」ええっこれも違うの??

・・・正解は「誰も成し得なかったことをすること」ですって。うーむ、恥ずかしいというか、難しいですねぇ。

モチロン後追いで、全てのコトバについて辞書を当たっておきましたけれども。