蒼風閑語

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地球環境フォーラム2009

昨日、東京・虎ノ門のホテル・オークラで開催された“朝日地球環境フォーラム2009”の分科会に参加してきました。

一昨日の全体会議のオープニング・スピーチで民主党鳩山代表が、温室効果ガス削減の中期目標を「90年比25%」と明言した事は、既に昨日の時点で報じられており皆さん御存知の通り。

昨日はその目標に向けて「具体的にどうするのか」を討論する分科会という事だったのですが、全てのパネリストに、前日に飛び出したある種「大胆」とも言える鳩山発言に“驚き喜びつつも当惑している”感じも。

そのせいか日本のパネリストの講演には何となく、「論旨の前提条件が大きく様変わりしてしまったからなぁ」という雰囲気が漂っていてイマイチ精彩を欠いた感じのものが多かったのですが、その分海外から招かれていたパネリストの“熱い語り”が目立つ結果になっていた様な印象でした。

私が参加していた第1会場では“地球と人間”という大テーマの下、「低炭素が築く社会」「森と水の循環」「太陽の時代に向けて」という3つの分科会と2つの特別講演、お昼休みのひとときには会場を変えての「環境トークセッション」という構成。

ある種インターミッション的な扱いではありましたが、この「環境トークセッション」での京都造形芸術大学教授の竹村真一氏と朝日新聞カメラマンで編集委員の武田剛氏による、斬新な地球モデルとスライドによってとても効果的にヴィジュアライズされた対論が、思いの外興味深く面白い内容だった事を申し添えておきましょう。