復縁結び
昨晩の結構シッカリと降った夕立で大気中の余分な水蒸気が落ちてしまったせいか、今日は朝からカラッとした爽やかな晴天。
午前中を新聞とラジオと淹れたてのコーヒー（美味しい事！）で過ごしておいて、午後からは少し離れた街の古書店を訪ねてみる事にしました。
途中通り過ぎたいくつかの商店街ではお祭りの囃子（はやし）が流れ、街角には神輿（みこし）の担（か）き手の装束に身を包んだ方の姿もチラホラ。
そうこうする内に、雪が谷大塚の駅を過ぎた辺りでお神輿の一群に遭遇しました。中原街道を挟んだ向かい側の歩道では小さな子供神輿も練り歩いています。
しばらくの間勇ましい掛け声といなせな姿に目を愉しませてから、再び歩を進めて目的の古書店へ。結構久方ぶりの訪問になるので前回来た時とは棚模様が変わっています。
せっかくなので少し時間を掛けてジックリ品揃えを検分していると、下段近くの一角に横山寛一氏の『量子電磁力学』（岩波書店）を発見。昨年復刊された折に買いそびれて、気が付けばいつの間にか再び「品切れ」になってしまっていた一冊なのです。
ここで出逢ったのも何かの縁・・・というか、ここで買っておかねばまたしばらくはお目に掛かる事も無いのですから、迷わず買い求めておきました。まぁ言ってみればこの本との「復縁」といったところ、でしょうか。
ふらりと立ち寄ったお店ですっかり読みそびれていた本にバッタリ出逢え、しかもそれを「即決」可能な程度の価格で手にする事が出来るのは、やはり古書店ならではの大きな大きな魅力です。
