伝承写真館
東京地方ではここ数日というもの、ボンヤリ空を眺めているだけで幸せな心持ちがして来る様な上天気が続いています。
何となく足取りも軽めに帰宅して、しばらく経った頃にドアチャイムの音。ハイハイと出てみれば宅配便屋さんの姿。
どうやら数日前この欄でも御紹介しておいた、インターネットのバーゲンブック・ストアから商品が届けられた様です。
今回我が家にやって来たのは、農山漁村文化協会（農文協）という社団法人から刊行されている“伝承写真館：日本の食文化”という全１２巻のシリーズから、『４．首都圏』『６．北陸』『１０．四国』の３冊。
同法人からは既に、完結までに十数余年をかけたという全５０巻からなる“日本の食生活全集”が出版されていますが、今回届いたシリーズはこの全集から「聞き書き」の部分を除いて再編集したものなのだとか。
地方ごとに古くから食されてきた「ハレの料理」と「ケの料理」の数々が、美しい写真や数編のコラムに彩られてコンパクトにまとめられています。
注文した先週末からワクワクして待っていた甲斐のありそうな、“懐かしく”“素朴で”“楽し気な”本が到着した秋の夜でした。
